婦人病・婦人科病気とその症状、原因、治療について解説します。 女性特有のがん、腫瘍については早期発見、早期治療すれば完治する病気が多いのです。女医さんのいる婦人科情報も掲載中。

210生理・ホルモンの病気

冷え性

冷え性とは実際の暑さ寒さに関わらず、異常に冷えを感じてしまう状態のことと言えます。
冬だけでなく暖かい季節でも女性を悩ませる「冷え」は、なぜ起こるのでしょうか?

冷え性とは簡単に言うと『体温調節がうまくいかない』ことで起こります。

外気温は夏と冬では30℃近くの差がありますが、人間の体温は36〜38℃の一定の温度に
保つ恒常性があります。
この体温調節は、以下のような仕組みで行われています。

※皮膚にあるセンサーで「寒い」という感覚をキャッチして「寒い」という感覚が脳に送られます。

※脳の視床下部から、ホルモンや自律神経を通して、体中の器官に寒さに対抗するように
「体温を保つ」という指令が出されます。

※体の各器官で、熱を逃がさないようにする反応や熱を発生する反応が起こります。

これらの働きが十分であれば、冷えは起こりません。
この3つの仕組みの内どれかが正常にいかないと、手足などの異常な冷え、つまり「冷え性」が
起こるのです。

体温調節の仕組みを具体的いうと、まず皮膚では血管が収縮して熱を逃がさないようにします。
そして体内では蓄えられた糖質や脂肪を燃やして熱を作りだします。
その熱で温まった血液が全身を循環することによって身体が温まるというわけです。

とうぜん寒いところにいれば体が冷えますが、これは除外して考えます。
それでは、体温調節がうまくいかない原因を考えてみましょう。


☆皮膚の温度センサーの異常によるもの

冷房や暖房が極端に効いた室内と、かなりの温度差のある屋外を往復することによって、混乱して
センサーがうまく働かなくなってしまうことが多くあります。
また、きつい靴を履いたり、締め付けるような下着をつけることによって、皮膚の感覚が鈍ってしまう
こともあります。


☆脳の視床下部の異常によるもの

視床下部は体温調節だけでなく、自律神経の調節、睡眠や食欲、女性ホルモン分泌などにも
深く関係している司令塔の役割を果たしています。
例えばストレス、自律神経失調、月経異常、更年期、出産などにより女性ホルモンの分泌が
大きく変わる時や、睡眠不足などが原因で視床下部がうまくコントロールできないと、冷え性にも
つながるのです。


☆血流の異常によるもの

血液の量が少ない→貧血、血液を全身に送る力が弱い→低血圧などが代表的です。

デスクワークで、長時間座っている、逆に立ち仕事によって腰から下がうっ血しやすい場合。
動脈硬化が進んで血管が細くなるなどの血流の異常も考えられます。


☆無理なダイエットによるもの

筋肉が熱を効率的作り出すので、筋肉がなければ冷えやすくなります。ダイエットのしすぎ、ビタミン不足も熱産生がうまく働かない一因です。


早発閉経とは

日本では40歳以下の女性で閉経してしまうことを『早発閉経』と呼んでいます。

30代で卵巣の機能がなくなって『更年期障害』が現れた場合これは『早発閉経』ということになります。

遺伝や病気によって起こると言われてきましたが、最近では無理なダイエット、過度のストレス、疲労などとの因果関係もわかってきています。

早発閉経かどうかの診断は血液検査で調べることができます。


☆早発閉経の原因
更年期障害は『出なくなった女性ホルモンを無理に出させようとして体が混乱すること』でおこります。

更年期でなくても、過度のストレス、ダイエット、疲労、激しい運動、不規則な生活、喫煙などによって
月経不順が起こり、ホルモンのバランスが崩れるとが原因で、更年期に似た症状(早発閉経)が
起こるということなのです。

さらに女性ホルモンの指令中枢がある脳下垂体や視床下部は、外部からの刺激を受けやすい
デリケートな場所なので、ちょっとしたストレスが原因ですぐに影響を受けやすいのです。


☆早発閉経の予防

規則正しい生活が一番重要です。

バランスの良い食事をとることも大切です。
ビタミンEは血流を改善したり、女性ホルモンの分泌を整える作用があるといわれているので
積極的に取り入れましょう。
ナッツ類や青魚(さばなど)に多く含まれているほか、サプリメントもあります。

運動することで血流が良くなりますし、ストレス解消にもなりますので、週2〜3回は是非体を
動かすようにしてみてください。
ウオ―キング、水泳、お散歩などがいいと思います。

ストレス解消のため、リラックスする方法を見つけましょう。お風呂で半身浴、アロマテラピー、
友達とのおしゃべり、適度に体を動かすストレッチなど、色々ありますね。
自分に合った方法でリフレッシュしてくださいね。


高プロラクチン血症とは

高プロラクチン血症 というあまり聞きなれない病気があります。
妊娠したことがないのに、母乳が出てくる場合などは、この病気である
疑いがあります。


☆高プロラクチン血症の原因

授乳期間以外の時でもプロラクチンが多く分泌されて、血中濃度があがる
状態のことを高プロラクチン血症といいます。
その原因には以下のようなものがあります。

※ 脳腫瘍(プロラクチノーマ)
※ 流産・中絶によるもの
※ 薬剤によるもの


これらの原因でプロラクチンの血中濃度があがって、授乳中と同じような卵巣への抑制が働く事により、不妊(排卵障害・無月経)の要因になるわけです。しかしほとんどの場合は「原因不明」でよく解明されていないことが多いのです。

中でも特に気をつけなければならないのは脳腫瘍(プロラクチノーマ)です。
プロラクチノーマは下垂体のプロラクチンを分泌する細胞から腫瘍が発生して、授乳とは関係なく
プロラクチンを過剰に分泌し続けます。

乳汁分泌や視野狭窄といった症状がでることがあります。
20〜30歳台の女性に多く、腫瘍は良性で悪性であることは極めて稀です。


☆プロラクチンとは?

プロラクチンはペプチドホルモンの1種で、次のような働きをします。
※乳腺の発達を促進し、乳汁を分泌させる
※母性本能に関連している

授乳期間中はこのプロラクチンの血中濃度は上り、分泌は増します。
子供の授乳期間は妊娠をさせないようにという体の判断によるものです。
授乳期間は、プロラクチンの高い血中濃度が母親の排卵を抑制するわけです。

普通は授乳期間が終われば、このプロラクチンの血中濃度は通常の状態に戻って排卵も正常になり、次の妊娠へと向かいます。

このシステムに異常が出るのが高プロラクチン血症です。


☆高プロラクチン血症の治療

脳腫瘍の場合を除くとパーロデル、パロラクチン、テルロンなどの投薬を行うのが普通です。
プロラクチンの値が正常であっても、不妊症の方に対してはこれらの投薬を行うことにより
妊娠する率が高くなることも知られています。

高プロラクチン血症によって無排卵が起こり、生理が不順になったり、無排卵の状態にあった場合、これを治療することで排卵が復活し妊娠に至る場合があります。不妊症の方にも有効な治療といえます。


投薬期間については、個人差がありますが、通常一日二回の内服で一週間以上投薬すれば正常値になることが多いようです。

しかし、投薬を中止すると再上昇することもあるため、服用を中止したあとでも様子をみた方が良いでしょう。


生理痛

生理痛は女性なら誰しも感じるものです。
多少の痛みであれば、特に「異常」というほどのことではなく、むしろ月経時に全く無痛という
人の方が珍しいでしょう。

生理の初日や2日目に下腹の痛みがあるけれど痛み止めの薬を飲むほどではないし、日常生活にも
特に支障はないという人は、血流が悪くならないよう体を冷やさないように気をつける程度で大丈夫。
特に他の病気の心配をする必要もないでしょう。

生理の時に下腹が痛くなったり腰が重くなったりするのは、子宮の周りに血液が滞るためです。

生理痛が病気として問題になるのは、痛みが非常に強く、月経のたびに寝込んで仕事を休んだりして日常生活に支障が出たり、いつも痛み止めを何錠も飲まなければいけなかったりするケースです。
このような人は「単なる月経痛」と軽い気持ちで放置していてはいけません。

特に、以前は効いていた痛み止めが効かなくなってきたり、痛み止めが効いている時間が短くなってきているような場合、月経痛の原因となる病気が進行している可能性もあるので、早めに婦人科を受診してください。


☆生理痛の診断

客観的に月経困難症かどうかを診断する「検査」というものはないので、
基本的に「自覚症状の強さ」で判断します。

本人がどの程度痛みやその他の症状で困っているかが判断基準になります。


いつの時点で受診したらよいのか?の判断目安は以下の通りです。

※生理痛で寝込むことがある
※毎回痛み止めが必要なほど生理痛がひどい
※痛みが年々ひどくなっていく
※痛み止めの薬を飲んでもあまり効かない
※生理痛以外にも、出血過多など不安な症状がある


このような症状に一つでも当てはまる場合、婦人科で診察や治療を受けた
方がいいでしょう。

生理痛は我慢しなくていいんです。そこまで痛みはひどくないけれど、より快適に月経期間を過ごせるようにしたい、という場合も婦人科で相談するとよいでしょう。
毎月生理のたびに憂鬱な気分で過ごすよりは、適切な治療や生活改善で、
少しでも改善できれば快適な毎日が過ごせますよ。

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月経困難症とは

月経痛が強く、日常生活に支障があるなどの場合、月経困難症といいます。
痛み止めがなければ我慢できないほどのひどい月経痛で、寝込むほどの場合は「月経困難症」という病気といえます。

月経困難症には子宮や卵巣に病気がある場合と、特に原因となる病気がない場合に分かれます。

「腹痛を起こした若い女性が倒れました」と、救急車で運ばれてきた方を診察してみると実は月経痛がひどすぎて倒れただけだった、ということも時々あるくらいです。

月経困難症は、ひどい月経痛以外にも、頭痛・めまい・腰痛・下痢などの様々な症状が出ることがあります。
このような症状が出る原因は、痛みを伝える「プロスタグランジン」という物質が子宮の中の「子宮内膜」からたくさん放出されてしまうからです。

プロスタグランジンは、痛みを伝えるだけではなく、腸を動かしたり血管の壁を収縮させたりする働きを持っています。


☆月経困難症の種類

続発性月経困難症⇒子宮や卵巣の病気があって起こる月経困難症で、原因となる病気には子宮筋腫、子宮内膜症、子宮付属器炎、子宮内膜炎、子宮奇形などがあります。

原発性月経困難症⇒病気がないのに起こる月経困難症で、ホルモン分泌の過剰や、自律神経失調症などの心理的影響、子宮発育不全や子宮の位置の問題などが原因で起こります。


☆月経困難症の治療

月経痛には市販の鎮痛剤を利用するのもよいでしょう。
月経痛は我慢しなければならないと思わず、鎮痛剤を使って快適に過ごす方が心身のためにも
よい結果となります。
薬で痛みを和らげることで、自然に痛みが軽くなるケースも多いようです。

※プロスタグランジン合成阻害薬
プロスタグランジンが過剰に分泌されるために起こる月経痛や下痢、吐(はき気などの症状に効く。
坐薬(ざやく)や内服薬があります。
月経前に薬を服用すると症状が押さえられる。


※漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、加味逍遥散(かみしょうよう
さん)などが有効。
患者の体質や症状に合わせて処方しますが、即効性はなく、薬効が出るまで、2〜3カ月から1年
くらい飲む必要があります。


薬によっては眠気が出たり胃が荒れるなどの副作用を起こす場合もあるので、「合わないな」と
思ったら別の薬を試し、自分に合った薬を探しましょう。
ただし、市販の鎮痛剤が効かないほど強い痛みがあれば婦人科を受診した方がいいでしょう。


生理がない・生理不順の原因と診断

無月経や生理不順の原因はさまざまです。
病気ではないですが、月経不順は体からのSOSサインです。妊娠していないかを確認するとともに、
生活習慣を見直す必要があります。

☆妊娠の可能性はないかの確認

「月経が来ない」という時にまず確認しなければいけないのは「妊娠していないかどうか」です。
まずは妊娠検査薬で妊娠有無を調べましょう。
全く性交渉をしていないという人以外は、月経が予定通りに来なかったら、妊娠反応を確認して
ください。

不規則な月経がちょこちょこあって変だな、と思い婦人科を受診したら、すでに妊娠5ヶ月だったという
ケースも、婦人科ではそう珍しくないことです。

☆妊娠でない場合は

婦人科受診が必要です。
最近環境が変わったりしていないか、急激に体重が減っていないか、生活が不規則になり過ぎていないかなどを詳しく問診で聞くことによって、何が原因なのか見当をつけていきます。
軽く考えずに、一度婦人科を受診して医師に相談をして見ましょう。

病院で血液検査を受けましょう。
女性ホルモンや脳から出ている様々なホルモンの値がわかるので、無月経や月経不順の原因を
血液によって見分けることができます。
それ以外に病院では超音波検査で子宮や卵巣そのものに異常が無いかどうかを確認することも
できます。


☆生理不順の原因

生理不順の原因として考えられるのが、卵巣機能の低下による女性ホルモン不足です。
つまりホルモンのアンバランスです。

生理が順調に来るためには、脳から卵巣へ「女性ホルモンを出しなさい」という命令が出て、
その命令を受けた卵巣が卵を育てて女性ホルモンをきちんと出すことが必要です。

しかし卵巣が疲れてしまったり、卵巣がきちんと働かなくなると、この女性ホルモンが不足して
しまうのです。
そのため生理も正しく来なくなります。
ストレスや冷え・不規則な食事・卵巣のう腫などの病気・加齢などが、卵巣が疲れてしまう原因に
挙げられます。

また、卵巣は正しく働いているが、女性ホルモンが充分に出ない場合もあります。「脳」に原因があって、正しい指令が出ていないということです。

卵巣に命令を出している「視床下部・下垂体」という場所はストレスに非常に弱い場所ですから、強いストレスをうけたり、急に環境が変わったりすると、ダメージを受けて充分な命令が出せなくなってしまうことがあるのです。


☆体重減少性無月経

脳が受けるダメージの中で一番大きいのは、実は「体重の減少」によるストレスです。このような
ダイエットによる無月経を「体重減少性無月経」といいます。
ダイエットのし過ぎで急激に体重を落としたり、大幅に体重を減らしてしまうと、脳はとても大きな
ストレスを感じ、正しく女性ホルモンを出すという、卵巣への命令をストップしてしまいます。
無月経の中でも一番治療が難しく時間がかかる、本当はとても怖い病気です。


以上のように、無月経・月経不順には様々な原因があります。妊娠の可能性がない場合は、
すぐに病院での血液検査をおすすめします。



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